この6月7日、「後継者塾ひょうご」が神戸で開講いたしました。
本塾は、全国で14年間にわたり1,400名超の後継者を育ててきた実績あるプログラムを、関西で初めて本格展開するものです。
事業を承継する上で、後継者に本当に必要なのは、“社長”という肩書きではなく、「社長として信頼される存在」になることです。
そのためには、自社を徹底的に理解し、経営者としての思考力を身につけ、誰よりも汗をかき、覚悟を持って経営に向き合う姿勢が求められます。
「後継者塾兵庫」では、同じ立場の後継者同士が切磋琢磨しながら、講義(理論)→ワーク→宿題という実践的プロセスを通じて、自社を深く分析し、経営者としての“考える力”と“決断する覚悟”を養っていきます。6か月間で、“経営者の顔つき”へと変わる実感と成果を伴うプログラムです。
| 第一回講義「経営理念を考える」 |
東京ディズニーランドの実例について、「優れていると感じたポイント」を付箋に書き出し、グループごとに議論しています。

経営理念は、行動の基準であり、お客様に選ばれる理由でもあります。理念があるから組織はまとまり、現場が自律的に動く力になります。
とはいえ、理念が浸透していない会社も少なくありません。
・語る機会がない
・経営者が理念とずれている
・今の事業と結びついていない
といった理由が背景にあります。
私たちの塾では、創業当時の話や理念の背景を社長から聞き、今の事業と照らして理念を「自分の言葉で解釈」する取り組みを行っています。理念を再解釈することで、目指す方向が明確になります。
| 第二回講義「経営戦略を考える」 |
第二回講義の最初に、第一回目の宿題「経営理念を解釈する」を皆の前で発表しました。

自社の経営理念について社長に尋ねると、創業当時のエピソードや、初代(おじいさん)が大切にしていた価値観など、原点の想いが次々と語られました。
これまで理念を言葉にしてこなかった方も、その想いを整理し、初めて言語化することができました。
社長の語る「はじまりの想い」に耳を傾けたことで、それまで経営理念に特に関心のなかった塾生からも、「心に沁みた」「自分の覚悟が定まった」といった声が上がりました。

