
2025年3月3日
連鎖倒産を防げ! サプライチェーン事業承継について中小企業庁は、昨年 下のようなチラシを作成し、協力会社の後継者不在を起点とする連鎖倒産の事前対策を呼び掛けています。
今回は、「サプライチェーン事業承継」について見てみます。
日本の「ものづくり」は、中小企業の卓越した技術とそれを支えるサプライチェーンによって、大企業だけでは生みだせない高い付加価値を提供してきました。
後継者不足による廃業は、これまで築き上げてきたサプライチェーンを突如毀損するリスクがあります。
そこで、政府は、チラシに書かれているように次の三つをあげて「サプライチェーン事業承継」の継続を呼びかけています。
①取引先の事業承継に目を向けることが必要です。
②取引先の事業承継の状況をご確認ください。
③取引先と対話し、取引先の状況を整理しましょう。
また協力会社に支えられている業界として建設業があげられます。
建設業は、基礎・鉄筋・型枠・内装・設備・外構など様々な専門会社に支えられており、当法人も、兵庫県内の大手ゼネコンを訪ね、協力会社の後継者不在による対応をテーマに話し合いを行いました。
課題として認識はされているものの、発注者と請負者という利害が相反する中で、ゼネコンとして対応するのは難しいとの見解を受けました。
多分、10年後には社会的な課題となり、ゼネコンが生き残る上で、大きな挑戦になると思いますが、日々の売上利益の確保に追われる中で、これらを進めるのは難しいと改めて感じました。