2024年5月29日
仕事と趣味はどう違う?「好きなようにしてください」は、多くの経営者の書棚にある「ストーリーとしての競争戦略」の著者である楠木建氏が若者の質問に回答する形で書かれた書籍ですが、実に仕事に関するツボを押さえており、久々に心から面白いと感じる内容でした。
本の中で、仕事と趣味について触れる箇所がありましたが、これが実に私が最近体験した内容にマッチしていました。
それは、趣味のバイクが高じて、今や世界中のヘビーユーザーにコアなバイク部品を開発販売している社長に、「儲かる売れる商品の開発の秘訣は何ですか?」と尋ねたとき、回答された次の言葉でした。
(答えは)「ちょっと高いけれど、ちょっと良いものを!」
この答えは私には意外で、なぜ「ちょっと」なの?と感じましたが、よく聞いてみると私が勝手に、この言葉の冒頭に来る言葉を「目の前の社長にとって」と思い込んでいたところ、実は「世界中のバイクのヘビーユーザーにとって」ということでした。
そこで話しを楠木氏の本に戻します。本の中で仕事と趣味について、次のように書かれていました。
「自分以外の誰かの為にやるのが仕事、自分の為にやるのが趣味」
誰の為に仕事をしているのか?この社長と楠木氏の言葉は、今の若い人にも、きっと伝わるのではないでしょうか?
社長の渾身のヒット商品”滋賀の職人による手曲げのマフラー”
「好きなようにしてください」楠木建 から