ChatGPTの活かし方~事業活動における活用可能性~
支援者側がChatGPTのメリット・デメリットを把握し、支援先企業様に効用をお伝えすることができれば支援先企業様の業務効率化に繋がる可能性が高まります。
そこで今回は、ChatGPTの特徴についていくつか紹介したいと思います。
①効率化と自動化 |
お客様からの問い合わせ応答やメールの作成、各種資料の要約など、多くの反復的なタスクはChatGPTを活用することで効率化を図れます。
これにより、従業員はより価値の高い作業に集中することが可能となり、大量の情報を迅速に処理・分析を行うことができるため、企業における意思決定のスピードを加速させられます。
②知識共有と組織学習 |
安全な環境を構築したうえでの活用が前提となりますが、社内の様々な知識を蓄積させ、簡単にアクセス可能な状態にしておくことで、組織全体の知識共有と学習を促進させることができます。
また、ChatGPTは特定の業界や企業のニーズに合わせてカスタマイズすることが可能であり、パナソニックホールディングスやベネッセホールディングスなど、既に多くの企業が独自のGPTを開発し、活用しています。
続いて、ChatGPTを活用する上での注意点として代表的なものを2つ紹介します。
①プライバシーと機密性 |
ChatGPTは入力した内容をトレーニングする仕組みになっています。
したがって、プライバシーや機密情報に関わるものについては入力しないといった取り決めを社内ルールとして制定しておく必要があります。
既に大企業においても機密情報の流出事故が発生しており、十分な注意が必要です。
なお、ChatGPTには、チャット履歴とモデル学習を無効にするチェック項目もありますが、それでも機微な情報の入力は避けることを推奨します。
②正確さと信頼性 |
ChatGPTをはじめとした言語生成AIは、ある単語の次に用いられる可能性が確率的に最も高い単語を出力しています。
そのため、同じ質問をしたとしても、出力結果が毎回変わることになります。
さらに、もっともらしい文章を生成してしまい、事実に基づかない情報を生成することもあるため、最終的な正誤判定は自身で行う必要があります。
↓ChatGPTによる生成画像です
上述したように、メリットだけではなくデメリットも存在するChatGPTですが、一度試してみるとその有用性を認識することができると思います。
また、ChatGPTには本紙面では書ききることができないくらい様々な活用方法があります。
特に、有料版のChatGPT Plusについては、DALL-Eを用いた画像の生成など、様々な追加機能を活用することができます。
これらの機能を有効活用できるようになると、さらに業務効率化を図ることができますので、支援先企業への支援の前に、まずはご自身で色々と試していただければ良いかと思います。
【執筆者】事業承継士 森本翔太
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