当法人は、後継者が、事業承継に伴い、新たな取り組みを行うことに積極的に支援しています。
そこで、活用したいのが、「事業承継・引継ぎ補助金」、同補助金は、“経営革新”“専門家活用”“廃業・再チャレンジ”がありますが、後継者の取組みに関するものは、”経営革新“になります。
年々、補助金上限額も上がっており、賃上げ要件を満たすと、800万円とそこそこ大きな額となっています。(下表参照)
尚、後継者に事業承継した期間は、補助事業終了日から遡って5年間であり、2020年以降に事業承継をされた後継者は、原則応募できます。
また、補助対象となる経費に関しても、下のとおり広範囲で、他の補助金と比べてかなり使い勝手の良い補助金と言えます。(申請類型が多すぎて、申請入力や添付書類が分かりのが難点ですが・・・)
“経営革新”の応募のポイント① |
“経営革新”の事業計画のテーマは、「デジタル化」「グリーン化」「事業再構築」のいずれかです。
ざっくり説明すると、「デジタル化」は、AIやIotを活用した製品・サービスの開発又は提供方法の改善、「グリーン化」は、二酸化炭素を削減する製品・サービスの開発又は二酸化炭素を発生させる生産プロセスの改善です。
そして「事業再構築」は、今迄やったことのない商品・サービスを提供すること、そして今迄のお客様とは違う新たなお客様にサービスを提供することが必要になります。どんな商品・サービスの開発が、該当するか?なかなか分かりくとは思いますが、公募要領に書かれている要件を当てはめながら作成していくしかありません。
私の経験では「デジタル化」「グリーン化」は、ハードルが高いですが、「事業再構築」の「新分野展開」であれば、自社の強みと外部環境を掘り下げて考えていけば、該当する商品やサービスが意外とみつかります。
“経営革新”による応募のポイント②【注意すること!!】 |
採択から補助事業の完了迄の期間が短いです。下図が今回(第9次)の締切ですが、交付決定が6月上旬で補助事業完了が11/22(5か月程度)と少しタイトです。
機械の導入等、制作期間に半年以上かかるものも少なくないので、注意がいります。尚、事業承継・引継ぎ補助金は、要件は多少変更されるかもしれませんが、今年度も続く見込みです。